2013年2月23日土曜日

ジャンルとは? part2


前回の続き。

今回は、ジャンルっていうのはただの音楽のカテゴリーだけじゃなくて、そのジャンルが存在するコミュニティー自体も含めて指している。という説明。

私はこれを説明するために、エッセイではHipHopについて書いてみた。



HipHopっていうのは元を辿ると1970年代にNYで生まれている。

HipHopって聞くと

Hey yo man!って言ってるボブサップみたいながたいのいい黒人の、ダボダボの服着て、ニューエラの帽子被ってるお兄さん、とか音楽。

を思い浮かべる人もいると思うけど(完全なステレオタイプ(笑))

実はそれってあながち間違ってなくて、HipHopは元々黒人・ヒスパニック系の人達が元だし、ラップ/MC、サンプリング、ストリートダンス、グラフィティの4要素がまとまってHipHopと呼ばれている。

だけど、ダボダボな服・ニューエラの帽子っていうファッション面に関しても、HipHopを他のジャンルとは違うんだ!っていう存在感を表すのに重要。



ラップは、もともと社会的地位が低いと見なされていた人達が、自分たちの権利主張をするために始めたことらしい。

だから、ラッパー達は自分の地元やルーツを他のアーティストよりも強く意識している部分があって、それが他の地域との差別化とか、仲間意識とかより強くしている理由の一つ。


例えば、白人ラッパーとして確固たる地位を築いたEminemは、Eminemとして売れた後にD12っていうラッパー集団として再デビューしたのは有名な話。
D12はEminemの地元デトロイトでは有名だったらしいんだけど、メジャーデビューはしてなくて

誰かが有名になった時点で、D12をメジャーに連れていく

と、元々約束していたらしい。



D12は、たまたまこういう仲間意識がいい方向に転んだわけだけども、他の地域との差別化が激しくなって、ラッパー同士の確執が生まれてひどい状態に発展したのが


と呼ばれるもの。


これは、アメリカの西海岸・東海岸それぞれの出身のラッパー達とそのレーベルがギャングやマフィアも巻き込んで殺人まで起きた抗争のこと。

一番激しかった1990年前半のThe Notorious B.I.G. 2Pac のことを指すのがほとんどのようだけど、Eminemのプロデューサーとして有名(だけど、本当はラッパーとしてもすごい人)なDr.Dreによって沈静化された後も、実はいろんなところで当時ほど激しくなくとも対立は起こっている。

今は西海岸・東海岸の対立ってよりは、個人間とか、同じプロデューサーと組んでるラッパー達の・・・プロデューサーグループ間って言えばいいのかなぁ?(まぁ、結局はこれも仲間意識と対立によるものだよね)になってきてて、より複雑化している。

(これに関しては本当に興味深くて、今回のエッセイでやっと全体を理解した感じだから、今後コースメイトの超HipHop好きなドイツ女子に色々と教えてもらいながら調べたいなぁと思っているところ)



こういうことが、ある部分でHipHopってヤバそうで怖い・・・みたいなステレオタイプなHipHopのイメージを形成しているんだと思うけど、ルーツや意味を理解していくと、決してヤバいこと・人だけのことを指しているんじゃないことがよくわかると思う。



Eminemみたいな白人ラッパーもいるし、彼の書く歌詞全てが自分の権利主張かっていうと、そうではないから、HipHopが1970年代に生まれた当時の原型を100%維持しているわけではない。

さらに、AerosmithRun-DMCの[Walk this way]のコラボを皮切りに、今ではNicki MinajJustin Bieberのように「ラッパーと非ラッパー」のコラボ[(コラボ曲[Beauty and a beat])]は山ほどあるし、多分1970年代のHipHopの元祖の人達が見たらびっくりするんだろうな!っていう変化がたくさんあると思う。

でも、HipHopは今の時代にもきちんと存在しているわけで。

つまり、ジャンルっていうのは時代を経て、周りの文化も巻き込んで成長・変化していくものであると同時に、音楽だけではなくそれを演奏している人達、それを利用している人達(ダンサーとか)、それを楽しんでいる人達(ファン)やその人達のルーツや生活っていう文化を呼ぶんだって。っていうこと。


今回のエッセイでは「ジャンルがpopular musicを理解する上でなぜ重要なのか」っていう部分をHipHopを例にして書いたけど、RockやJazzにはまた違った文化的な背景があるから、それはそれで面白いと思う。


そういうわけで、長くなっちゃったけど・・・

ジャンルって結局なんなの?

ってことになってくる。


私は授業やエッセイでのリサーチを通して、「これがRock」とかって限定するのって危ないことだなーって思った。

だから、元々ジャンル関係なく聴く人だったけど、今はよりジャンルを意識せずに「そのバンドの、その時代の、その曲のジャンル」って感じで、流動的なものっていうふうに理解してる。

HipHopのようにその全体図を含めて「ジャンル」って呼ぶ方が正しいかなって思うし、あまりガチガチに固めちゃうと、コラボとか新しい音楽に納得できない気がする。

だから、それぞれのジャンルの境目は正直あやふやでいいんじゃないかなって思う。

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