2013年2月13日水曜日

独占企業の利点

私の勉強しているPopular Music studiesは

1セメスター(9月~12月)は、TheoryとHistoryという2つの授業を受講。

Historyでは、クラシック音楽以外の音楽ジャンル(Popだけでなく、JazzやCountryも含まれる)の歴史や変化を学び、The BeatlesやElvisなど、特定のアーティストに関する歴史も学ぶ。

Theoryでは、ジャンルの分け方、ミュージシャンとしての生き方、Authenticity(日本語に訳すと、「確実性」らしいんだけど、授業では「ミュージシャンとして、どれだけ本物か」ということを指す)など、理論を学ぶ。


2セメスター(1月~3月)は、2つの専攻に分かれ、私はMusic Industryという専攻に。

Glasgowは、ユネスコで2008年に「音楽の都市」として認定され、日本でも有名なFranz Ferdinand(有名な曲は[take me out])など、たくさんのバンドも生まれ、音楽とGlasgowはとっても繋がりが深い。

というわけで、レコードレーベルもたくさんあるし、スコットランドの主要音楽機関はGlasgowにあったり、うちの大学は非常に恵まれている。


うちの教授陣の幅広い人脈を駆使し、2セメスターからは音楽業界人がほぼ毎週講義しに来てくれる。
これが、今の大学を選んだ最大の理由だけど、本当にすごい機会だと思う。
講義と言っても、私のコースは6人しかいないので、すごい人とお茶してる。って感覚なんだけども(笑)



今週月曜日は、スコットランドの有名プロモーター会社DF Concertのproduction managerが来てくれました(現在はフリーらしい)

ちなみに、DFCは私がグラスゴーに来て行ったコンサートを全て受け持ってて、さらに多分スコットランド中のコンサートの(少なく見積もって)半分はここがやってる。

Production managerという仕事は、アーティスト達がやりたいステージを完成させるために、どの位のサイズのスクリーンなら大丈夫だとか、どのくらいの電力なら提供できるとか、ステージの技術面を担当する。
(これを聞いて、さぞかしLady Gagaのproduction managerは大変なんだろうと想像w)


この人は、グラスゴー出身で、最初はダンス・ハウス系のクラブのブッキング(出演アーティストの選定・手配)なんかをやってて、のちにDFCに加わり、最初はブッキングをやっていたけど、現在の仕事に移動したんだとか。

ブッキングは、政治が多いからやんなっちゃった。って言ってた(笑)


ブログとして書いていいのか分からないので、詳細は書かないけども・・・。

DFCはスコットランド最大の夏の音楽フェスT in the parkの主催もしていて、今年の準備は昨年10月くらいからスタートしているんだとか。

4、5月はまさにてんやわんやで忙し過ぎて、あっという間に夏が来て、フェスティバルが終わって、もう次の年の準備。

という1年間を、もう17年ほど経験しているらしい(フェスティバルは今年で20周年)


ブッキングは、少し先の年のヘッドライナーも決めてるから、もっと大変って言ってたけど、production managerも、各アーティストの専属production managerとたくさん会議を重ね、さらに開催1週間前、3日前の「これ、できるよね?」とかいう無理難題に対処して、毎年「もう、来年は絶対やんない!」って誓いを立てて、でも実際フェスが始まるとやっぱりやめられない・・・。という、本人いわく「負のスパイラル」を繰り返しているらしい(笑)


DFCはスコットランドのプロモーター会社なんだけど、今は世界的企業Live Nationの傘下。
ライブハウス、チケットエージェント、プロモーター会社、アーティストのマーチャンダイズ権利などなど、音楽(特にコンサート)に関するほぼ全ての行程にある会社はLive Nationに絡んでて、今やLive Nationなしには音楽業界は語れない。


DFCがアーティストと独自に関係を築いて、プロモーター会社として贔屓にしてもらったり、スコットランドの企業として確固たる地位を築いた。という状況のなか、Live Nationの傘下になりますんで。と言われて、状況として、心境としてどうなのか?という質問をしたんだけど・・・。

まぁ、明らかに独占企業になっちゃって、面白くない部分は確かにある。
ただ、Live Nationの傘下になったことによって、(金銭面や関係性の問題から)DFCが呼べなかったアーティストを以前よりスコットランドに呼ぶことができるようになったり、利点は多い。
こういう(Live Nationが全てを覆っている)状況になってしまった以上、ここから抜け出すことはほぼ不可能だと思うけど、利点もあるから、その恩恵を利用する他ない。

と。


まぁ、たしかに、イギリス出身のアーティストはスコットランドまで来てくれることは多いんだけど、アメリカ出身のアーティストはイギリス内でもロンドン、マンチェスターあたりで終了して、イングランドとスコットランドの境目を渡ってくれることは少ない。

日本でいう、東京と大阪しかやらないで、九州に行かないのと一緒。

スコットランドに住む音楽ファンとしては、ここ2ヶ月くらいだって相当数のコンサートを諦めてる(ロンドンまで電車で6時間ちょいだから、遠すぎる)
まぁ、これでロンドンに住んでたら、どんだけのコンサート行ってたんだろう・・・って怖くなるから、私の金銭面としてはありがたいのかも(笑)

昨年末のThe Black Keysはアメリカ出身だけどグラスゴーに来てくれたし(これは本当にビビった)
Ne-yoもUsherもグラスゴーに来るし、これはLive Nationのおかげと言わざるを得ないんだろう(たとえ、表向きのプロモーターがDFCでも)


今までは、Live Nationが起こした、このハリケーンのように全てを巻き込んでしまう状況に対して、コースメイト達と色々とネガティブな面しかディスカッションしてなかったけど、今回のお話を聞いて、やっぱり巨大企業なりの利点っていうのはあるんだなーと、改めて視界の狭さを実感。

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